「気づけば家の中がモノであふれている」「片付けてもすぐに散らかってしまう」——そんな悩みを抱えていませんか? 特に子育て中の家庭では、おもちゃや洋服、日用品などがどんどん増え、収納が追いつかなくなることも。
でも、モノが多いからといって、必ずしも幸せを感じられるわけではありません。むしろ、管理の手間が増え、ストレスを感じることも。そこで注目されているのが、「少ないもので豊かに暮らす」という考え方です。
ミニマリズムというと、「極端にモノを減らすストイックな生活」をイメージするかもしれませんが、決してそうではありません。あなたのライフスタイルに合わせて、無理なく取り入れることができます。
この記事では、ミニマリズムが注目される理由や、少ないもので暮らすことで得られる豊かさ、そして今日から実践できる具体的な方法をお伝えします。家族みんなが快適に、そして心豊かに過ごせるヒントを見つけてみましょう。
少ないもので暮らすことの魅力とは?

ミニマリズムが注目されている背景
最近、「ミニマリズム」という言葉を耳にすることが増えました。これは、必要最小限のものだけを持つライフスタイルのこと。
現代はモノがあふれ、便利な生活ができる一方で、「本当に大切なものが見えにくい」と感じている人も多いのではないでしょうか?
ミニマリズムが注目される理由には、以下のような背景があります。
- 消費社会への反動:大量生産・大量消費が当たり前の時代に、「本当に必要なものだけで十分」と考える人が増えている。
- 環境問題への関心の高まり:モノを減らすことは、無駄な資源消費を抑え、地球環境にも優しい。
- 心の健康を守る:モノが多いとストレスや管理の負担が増えるため、シンプルな生活を求める人が増加。
「ミニマリズム」と聞くと、「自分にはできない」と思うかもしれません。でも、決して特別なことではありません。誰でも、自分に合った形で少しずつ取り入れることができます。
少ないものでの生活がなぜ豊かさにつながるのか?
物の少なさ=自由の多さ
持ち物が多いと、その管理に追われ、ストレスを感じることがあります。例えば、家の中が散らかっていると、それだけで気持ちが落ち着かないことはありませんか?
- 持ち物が少ないと、管理の手間が減る → 自由な時間が増える
- 「選択肢が少ないこと」が心理的負担を軽減する
- 服選びに悩む時間が減る(スティーブ・ジョブズやオバマも、服の種類を絞っていた)
- 決断疲れが減り、より重要なことにエネルギーを使える
以下ミニマリストNozomiさんの著書を引用します。
朝、子どもを保育園に預けて出社し、終業後に迎えに行き、夕飯、お風呂、歯磨き……とタスクをこなすので精一杯。育休中は、夕方から夜寝るまでの時間を比較的ゆっくり過ごすことができていましたが、同じペースでやっていたら子どもの就寝時間が遅くなるだけです。
限られた時間で、やるべきタスクをこなすために削られたのは、就寝前にたっぷりとっていた子どもの絵本タイムでした。娘は絵本が好きで、絵本の読み聞かせをするといつも機嫌よくニコニコしています。この時間はわたしも穏やかな気持ちで過ごせるので娘もそれが嬉しかったのかもしれません。わたしにとっても平日に子どもとゆっくりできる唯一の時間。1日の中で一番幸せを感じられる時間でした。この時間が削られてしまうのはしょうがないと思う一方で、やっぱり寂しいし、子どもにも申し訳ない。思い通りに時間を使えないことでわたしのイライラも募るばかりでした。なんとか時間を捻出したい。家事や煩わしい雑事は最低限にして、自分が本当に大切だと思えることに時間を使いたい。そうした思いが日に日に強くなっていきました。
そのためにわたしがしたことは、さらにものを減らすことでした。ものを最低限にすれば、自然と家事も減ります。少ない労力で生活を回せるようになれば、気持ちにも余裕が生まれます。ほどなくして息子が生まれ、わたしは2児の親となりました。息子が生まれた当時、娘は1歳5か月。2人の乳幼児との生活はそれなりに大変でしたが、娘のときのような先の見えない不安感はありません。息子は生まれたときから最低限のものと家事で過ごしましたが、不自由は一切なし。むしろストレスがほとんどなく、かなり余裕を感じながら今日まで過ごしています。
Nozomi. ものも家事も最低限。子どもとミニマルに暮らす (集英社クリエイティブ) (p.21). 株式会社 集英社. Kindle 版.
子供が産まれる前から割と物が少なかったNozomiさんですら、娘さんの出産後に物が多く絵本タイムがとれなくて困っていたとあります。我が家も共感したのですがお子さんがいらっしゃる家庭で物が多くてやるべきタスクが多すぎてお困りの家庭も多いのではないでしょうか。
物を減らすことでやるべきタスクを最小限になり、心の余裕が生まれるようになります。
本当に必要なものに集中できる
モノが多いと、「大切なもの」を見極めるのが難しくなります。
一方、少ない持ち物で暮らすと、「自分にとって本当に必要なもの」が明確になり、より深い満足感を得ることができます。
- 大切な思い出の品にもっと意識を向けられる
- 家族との時間を大切にできる(モノに気を取られず、会話や遊びに集中できる)
- お金の使い方が変わる(「とりあえず買う」ではなく、価値あるものに投資する意識が生まれる)
物が少ないお部屋は集中しやすい。
— ひよこ|ぼちぼち暮らしを楽しむ (@hiyo_ko73) September 16, 2024
好きな事に集中できるとリフレッシュできる。
そして、また好きな事を集中して楽しみたくて、お部屋を片付ける。
良き循環。 pic.twitter.com/Zutq7U3gpQ
Xで検索すると、物が少ないと集中できるという投稿がたくさん見かけられるかと思います。
アニメで言うならドラゴンボールの「精神と時の部屋」みたいなイメージですね✋
環境にも優しいライフスタイル
少ないもので暮らすことは、環境にも優しい選択です。
- 「使い捨て」を減らし、長く使えるものを選ぶ → ごみを減らす
- エコバッグやマイボトルを使う → 無駄な消費を抑える
- 必要なものを厳選することで、結果的にムダな買い物が減る
少ないものでの生活への第一歩:実践方法

ステップ1:持ち物を見直す
まずは「家の中のモノを見直す」ことから始めましょう。
- 「ときめくかどうか?」で判断(近藤麻理恵さんの方法)
- 「1年以上使っていないもの」は手放す
- 子ども用品は「今、本当に必要なもの」だけ残す(成長に応じて見直す)
ステップ2:買い物習慣を変える
無駄な買い物を防ぐには、買う前に「本当に必要か?」を見極めることが大切です。
- リストを作ってから買い物に行く
- 「今すぐ必要か?」を考えて、一旦保留する習慣をつける
- 長く使える高品質なものを選ぶ
ステップ3:時間や人間関係もミニマルに
モノだけでなく、時間や人間関係も「本当に大切なもの」に絞ると、心が軽くなります。
- 無理な予定を減らす(家族の時間を優先)
- 義務感で付き合っている関係を見直す
- 「気持ちよく付き合える人」との関係を大切にする
ストレスを減らしたいなら、人間関係もミニマルに。
— こーたログ (@kotakotablog) January 6, 2025
時間も有限なので、誰と付き合いたいか考えるべき。
付き合う相手を見直すだけで、心が驚くほど軽くなる。
我慢する人よりも、本当に大切な人たちと一緒に居よう!
大切な人との時間を深めるのが、本当に幸せな生き方。
Xでも本当に大切な人間関係を大切にして、そうでない物をなくすことでストレス軽減になってる方がたくさんいらっしゃいます。
少ないもので豊かに過ごせた成功例
実際にミニマリズムを取り入れた我が家

我が家では持ち物の見直し、買い物習慣、時間や人間関係の見直しを行って家事の時間は激減、ストレスもかなり減りました。そして満足度の低い支出を切り捨てられるようになったので節約も自然とできるようになりました。
また、平日の夜に子供とお風呂で遊んだり休日に子供と思いっきり外で遊んで早めに寝る習慣が身に付きました。
筆者は大学時代たくさんの方とつながったり、物も人生で一番たくさんあり、健康は意識していたものの買い物を何も考えずに自分の気分でほしいものを購入していました。
下の写真が大学時代の筆者の汚部屋になります。(映ってるのは友達の彼女のため顔は伏せてます。)

お酒と食べ物関係はみんなで飲むために持ってきたからいいとして物が溢れまくってる部屋になっており、勉強する気のなくなる部屋であったことは確かです。
人生で一番ものにあふれていたはずなのになぜか幸せをあまり感じなかったです。今の私から見たら、あまりにも多くのものに囲まれてて大切にしたいものがわからなかったんだろうなと思います。
よくある誤解とその解消法
「ミニマリズム=極端に何も持たない生活ではない」
ミニマリストと聞くと、「何も持たない」「味気ない生活」というイメージを持つかもしれません。しかし、実際は「本当に必要なものを大切にする」という考え方です。
「お金がかかる」という誤解
「良いものを選ぶ=高額」と思われがちですが、逆に「ムダな買い物が減る」ため、長期的には節約につながります。
「特別な才能が必要?」
ミニマリズムは誰でも始められます。少しずつモノを見直すことからスタートしましょう。
まとめ:少ないものでも豊かに暮らせる理由

「モノが多い=幸せ」ではありません。大切なのは、「本当に必要なものを大切にすること」です。
- 持ち物が少ないと、時間・お金・心に余裕が生まれる
- 家族との時間や体験にフォーカスできる
- 心が軽くなり、ストレスが減る
あなたも、今日から少しずつ始めてみませんか?
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